いが栗花藤の秋の料理に欠かせないのが、いが栗です。大根で芯を作って、その周りに魚のすり身を丸く団子のように付けます。すり身の団子に適当な長さに切った素麺を刺していきます。 最初は、上半面に板においた状態で刺していき、刺し終わったら今度は手のひらの上に置いて、片手で、さしていきます。鍋に油を沸かしておいて、素麺が湿ってしまわぬうちに油で揚げます。ひとしきりきれいに色がついて、揚がったら油から上げて熱いうちに包丁をいれて、芯の大根を抜きます。包丁を入れて、できた隙間に渋皮煮を入れて盛り付けます。とても手間のかかる仕事ですが、創業以来 秋には必ずお出ししているもので欠かせないものとなってしまいました。
